アメリカ人の赤ちゃん・子供の名前ランキング TOP100（2015年）

更新日: 2016年9月23日11:07 pm カテゴリー： アメリカ | 生活

　アメリカ合衆国社会保障庁（SSA）は5月8日、2015年にアメリカで生まれた赤ちゃんの名前ランキングを発表した。それによると、最も人気が高かった名前は男の子が「Noah（ノア）」、女の子は「Emma（エマ）」だった。ノアは3年連続、エマも昨年に続いて1位だった。

　社会保障庁は、毎年5月の母の日に合わせて、前年に生まれた赤ちゃんに付けられた人気の名前を、社会保障番号の取得情報に基づいて発表している。男女それぞれ1000件の名前が公表され、ウェブサイトで確認できる。

　男の子の名前で最も多かったノアはヘブライ語起源の名前。旧約聖書「創世記」の登場人物で、大洪水から家族と動物を救った「ノアの箱舟」を連想させる。

　一方、女の子のエマはゲルマン語の「ermen（全世界）」に由来し、全てを抱える優しさや包容力を感じさせる名前として人気が高い。

　上位10位までをみると、男の子の名前では1998年以来、常に上位10位以内にランクインしていた「Daniel（ダニエル）」が外れ、「Benjamin（ベンジャミン）」が入った。また、女の子の名前では「Madison（マディソン）」が外れ、「Harper（ハーパー）」が10位に入った。

　注目される名前としては、女の子の「Isis（アイシス）」が2013年まで約15年間500位前後を維持してきたが、2014年には705位に落ち、さらに2015年には1000位以下に急落した。本来アイシスはエジプト神話の女神に由来する名前だが、イスラム過激派組織「イスラム国」を連想させるため、敬遠される結果となった。

　男の子の名前では、イスラム教徒の増加を背景に「Muhammad（ムハンマド）」が近年増加傾向にある。1976年に初めて1000位以内にランクインして以降、徐々に順位を上げ、2015年は過去最高の365位に上昇した。

アメリカ人の赤ちゃんの名前ランキング TOP100（2015年）

  ※ 「読み」は代表的な例であり、発音・表記には例外もある。
出典：アメリカ合衆国社会保障庁（SSA – Social Security Administration）